博多湾に浮かぶ志賀島。「神の島」、「祈りの島」とも称されるこの海の聖地には、古来からの記憶がぎっしりと蓄積されています。海を通じて世界とつながり、さまざまな神話を生みだしてきた志賀島は、守り神である志賀海神社とともに長い歴史を刻んできました。2018年8月から12月にかけて、3期にわたって開催する「志賀島プロジェクト2018」では、海とともに生きてきた志賀島を知り、全身で体感するために「志賀島自由大学」を開講します。また、12月の創作神楽の公演は、志賀島の神話を現代によみがえらせる試みです。

海と神話の舞台となった志賀島。そこにねむる古代の海人の叡智は、21世紀に生きるわれわれに海のネットワークのあらたな可能性と海に対する無限のイマジネーションをあたえてくれるでしょう。(総合ディレクター:藤枝守)

海と神話をつなぐ 志賀島プロジェクト 2018

藤枝守(総合ディレクター)

作曲家。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D.in Music) を取得。入野賞や日本現代藝術奨励賞を受賞。植物の電位変化のデータに基づく《植物文様》を展開。CDに《ゴシック・ハープの植物文様》など多数。九州大学大学院芸術工学研究院教授、福岡市MICEアンバサダー。

主催:九州大学ソーシャルアートラボ

共催:志賀島文化協会、志賀島自治連合会

協力:志賀海神社、ふたば幼稚園、福岡市漁業協同組合志賀島支所、志賀商工会、志賀島農業協同組合、福岡市博物館

後援:福岡市、西日本新聞社、RKB 毎日放送

助成:日本財団「海と日本PROJECT」

【レクチャー】

阿知女作法と阿曇族  

 

宮中に伝わる「御神楽」の演目のひとつ「阿知女作法(あぢめさほう)」は、海の底にいる神の「阿度部磯良(あどめのいそら)」に呼びかける歌であったと言われています。その阿度部磯良を祖神としたのが古代の海人である「阿曇族」でした。志賀島に鎮座する志賀海神社は今日まで「阿曇氏」によって守られてきました。「阿曇氏」の家系に生まれた平澤憲子氏と雅楽家の石川高氏に「阿知女」について語っていただきます。

 

 8.25(土) 終了しました  >>報告

 9.9(日) 終了しました  >>報告

 9.9(日) 終了しました  >>報告

【レクチャー】

水産学者が読み解く記紀神話

ー和邇(わに)・鰐(わに)の正体

 

古事記や日本書紀などの神話のなかの海洋民族の記述を、長年にわたり魚介類の病気を専門としてきた水産学者の宮崎照雄氏が自然科学の視点に立って読み解きます。

【ワークショップ】

阿知女作法をうたう

ー沖津宮・海割れ参拝

 

ワークショップ当日は大潮にあたり、潮が引く午後の時間帯にかぎり、志賀島の先端の沖津宮に渡って参拝することができます。沖津宮参拝に先立ち、古代歌謡を現代に伝える石川高氏に「阿知女作法」の歌唱を伝授していただき、「阿曇族」に因んだ神楽歌を沖津宮にて参加者全員で唱えます。

 志賀島自由大学《第I期》  志賀島自由大学《第II期》  志賀島自由大学《第III期》

  10.7(土) 台風により延期 >>詳細

【ワークショップ】

海音の砂浜アート

ー志賀島に龍神を描く

 

龍は水の神様。水を治め、波や潮の満ち引きもおこせるといわれています。日本は今、豪雨や台風による災害が増えています。水への祈りをこめて、砂浜に力をあわせて大きな龍を描きましょう。美しい音叉と波の音に耳をすませながら、志賀島に、「海音の龍神様」を招きます。

 12.22(土) 17:00~ >>詳細

【公演】

冬至にうたう「阿知女作法」

〜ISOLA2018〜

 

古来の海の守り神である「阿曇磯良(あづみのいそら)」を題材として、シアター作品を創作。宮中に伝わる御神楽をもとに、新たな演出で「磯良」を現代に蘇らせます。

 

《演目》

神楽歌「阿知女作法」

神楽歌「千歳法」

「植物文様琴歌集〜藻塩三歌、月読」

「植物文様ハープ曲集」から

「笙・笛・琴・声」奏上

 10.27(土) 終了しました   >>報告

【レクチャー】

聖地としての志賀島〜志賀海神社権禰宜、平澤(阿曇) 憲子氏が語る祈りの島

 

志賀海神社権禰宜の平澤(阿曇)憲子氏に、四方を海に囲まれ、豊かな自然のなかに生きる志賀島の生活や御神事などについて語っていただきます。平澤氏が「自然循環の法則を知り、祭として祈り伝えてきた」と語るように「山ほめ祭」は、古代の知恵と神事が一体となった祭礼です。こうしたエコロジーの思想を「志賀島から学ぶ」機会となるでしょう。

 11.11(日) 終了しました   >>報告

【ワークショップ】

海を聴く

〜海中録音にチャレンジ!

 

いっけん、しずかにみえる海面とはまったく異なり、海のなかは音で満ちあふれています。志賀島漁港近くの堤防から海に釣り糸のように水中マイクをたらし、海の音をレコーディングして聴いてみましょう。エビなどの海中生物たちが発するダイナミックなサウンドが広がっているかもしれません。

 12.23(日)11:00~14:30 >>詳細

【音響展示】

干珠満珠

 

神楽歌《阿知女作法》のなかにも歌われる磯良は、志賀島・沖津宮周辺の海から現れたといわれています。その沖津宮周辺の磯辺での大潮における干満の変化を収録した映像(渡辺圭介制作)とともに、その潮の変化を音響化したインスタレーションです。

■お問い合わせ先 九州大学ソーシャルアートラボ 志賀島グループ email: sal-sea@design.kyushu-u.ac.jp tel: 050-3573-4283

 

冬至にうたう「阿知女作法」〜ISOLA2018〜

日時:12月22日(土)17:00〜

会場:九州大学大橋キャンパス多次元デザイン実験棟ホール

詳細はこちらから

 直近のイベント

 11.17(土) 終了しました  >>報告

【ワークショップ】

古代の塩作り

 

万葉集の中には志賀島の海人が海藻を刈り取り焼いて塩を作る、いわゆる「藻塩焼(もしおや)き」の様子が歌となって残されています。私たちが生きていく上で欠かせない塩。自然からの恵みである塩を、人々はどのように受け取り、活用してきたのか。このワークショップでは、塩と人々の関わりについて考えます。

 11.17(土) 終了しました  >>報告

【レクチャー】

海と考古学

〜玄界灘をめぐる人々

 

玄界灘沿岸には古くから砂丘が形成されていましたが、これまでの発掘調査で原始・古代の遺跡が多くみつかっています。大陸との海を通じた交流が活発となり、玄界灘沿岸に日本列島の中で先進的な国々が形成された時代です。発掘された海の遺跡は、そこに暮らした海民がその対外交流において重要な役割を担っていたことを物語ってくれます。10月から開催の「海と遺跡」の企画展示を担当する福岡市博物館の学芸員が、遺跡からみた海民の実態について語ります。

 11.24(土) 終了しました

【ワークショップ】 志賀島の古層にふれる〜仏閣巡り 博多湾の玄関に位置する志賀島は古代から中世にかけて中国に渡った多くの名僧が足跡を残しました。荘厳寺は鎌倉時代に開山したと伝わる臨済宗東福寺派の寺院で、様々なお像を今に伝えます。荘厳寺で歴史ある様々なお像を拝観し、本堂で座禅を体験したら、志賀島を巡るツアーに出発しましょう!志賀島の自然を体験し、万葉の歌に詠まれた古代の海人たちに思いを馳せます。

九州大学大学院芸術工学研究院 ソーシャルアートラボ事務局

815-8540 福岡市南区塩原4-9-1

092-553-4552

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