activities|アートと農のこれから

photo:Tominaga Akiko

 今年度の実践プログラムのひとつ「奥八女芸農学校」が、11月25日(土)の企画発表会とシンポジウムをもって無事に終了しました。8月末のアート・サマーキャンプを経て、受講生は「アートと農」をテーマとした企画を構想し、担当アドバイザーと何度もやり取りをしながら、企画を磨いてきました。会場となった八女市黒木町笠原地区の「えがおの森」の体育館には受講生の企画案がずらりと並び、一人一人が企画内容についてプレゼンテーションを行いました。

 後半は、アートを活用した街づくりで名高い徳島県神山町から、その仕掛け人である大南信也さんをお招きし、講演していただきました。大南さんは、アートを出発点として、神山町にクリエイティヴな人材が集まるような様々な仕掛けを施してきたそうです。たとえば、ネット環境を整備して企業のサテライトオフィスを誘致したり、神山町が欲しい人材を公募したり、長い年月をかけてたくさんの工夫をされてきたそうです。地域づくりは、求めていた結果を出すには時間がかかります。大事なのは、今すぐ手に入る結果を求めるのではなく、地域の素敵な未来を想像しながら手を動かしていくこと。このような意識を一人一人が持つことで、地域はさらに豊かになり、さらに魅力的に変化していくというお話でした。

 最後は、「奥八女芸農学校」のアドバイザーも交えて、「アートと農のこれから」についての意見交換を行いました。参加してくださった受講生の皆さん、ゲスト・アドバイザーのみなさん、NPO法人山村塾の皆さん、笠原地区のみなさん、来場者のみなさん、本当にありがとうございました。

 

第一部 企画発表

取り組み紹介「奥八女芸農学校」

長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院助教/アートマネジメント)

企画発表「アートと農、笠原への提案」

実践講座「奥八女芸農学校」受講生

 

 

第二部 講演&ラウンドテーブル

講演「徳島県神山町におけるアーティスト・イン・レジデンスについて」

大南信也(認定特定非営利活動法人グリーンバレー理事長)

ラウンドテーブル「創造的生態系:そこにあるものから何が生まれるのか?」

大南信也、小森耕太(NPO法人山村塾事務局長)、三満田巧(九州芸文館学芸員)、大澤寅雄(九州大学ソーシャルアートラボアドバイザー・ ニッセイ基礎研究所主任研究員)、ジェームズ・ジャック(アーティスト・九州大学ソーシャルアートラボプロジェクトメンバー)、朝廣和夫(九州大学大学院芸術工学研究院准教授/緑地保全学)、進行:長津結一郎

ゲスト講師

大南信也

認定特定非営利活動法人グリーンバレー理事長

1953年徳島県神山町生まれ。米国スタンフォード大学大学院修了。神山町国際交流協会を通じて「住民主導のまちづくり」を展開し、1999年「神山アーティスト・イン・レジデンス」などのアート事業も手がける。2007年神山町移住交流支援センター受託運営を開始し、2011年度には神山町史上初となる社会動態人口増を達成。ITベンチャー企業等のサテライトオフィスも数多く誘致。「創造的過疎」を持論にグローバルな視点での地域活性化を展開中。ふるさとづくり有識者会議委員(内閣官房)、徳島大学客員教授、四国大学特認教授、東北芸術工科大学客員教授。

 

 

 

平成29年度活動報告書(一部抜粋)

p.204参照

期間:2017年11月25日 15:00〜

会場:笠原東交流センター えがおの森 体育館

参加費無料

チラシ(PDF)ダウンロード

九州大学大学院芸術工学研究院 ソーシャルアートラボ事務局

815-8540 福岡市南区塩原4-9-1

092-553-4552

Copyright (C) 2017 Social Art Lab. All Rights Reserved.

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