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第2回半農半アート研究会「アーティストからみる半農半アート」<募集終了>

2021.9.27

                                   2019年度奥八女芸農プロジェクトより

九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブでは、「半農半アート」のライフスタイルを基盤とした包摂型地域づくりや農業ボランティアの新しい仕組みモデルについて考えるため、研究会とフォーラムを実施します。
これまで九州大学では認定NPO法人山村塾と協働し、中山間地域を舞台として「アート×農」をキーワードとしたアーティスト・イン・レジデンス(芸術家による滞在型制作)や、中長期に滞在している国内外からのボランティアとの作品共同制作を行ってきました。その取り組みを踏まえ、国内外の半農半アート活動を行っている個人・団体のネットワークを広げ、これからの農村社会の豊かなあり方を提案することを目指します。

今年8月に行った第1回半農半アート研究会「地域との距離感」に引き続き、第2回研究会のテーマは「アーティストからみる半農半アート」です。
アーティストは「農」をどのように見て、感じ、表現に結び付けているのでしょうか?
また、農や地域の暮らしとの関係から生まれるものはあるのでしょうか?

今回は京都府北部の山間部でアーティスト・イン・レジデンスなどの活動を行っているイシワタマリさんと、滋賀県内で過疎化が進む集落の六斎念仏踊りの継承事業に関わるなど、民俗芸能アーカイバーとして活躍している武田力さんをお呼びして、アートと農についてディスカッションします。

■日時:2021年10月25日(月)19:00~20:30
    *12月に第3回研究会、3月にフォーラムを予定

■会場:オンライン(Zoom)

■ゲスト:イシワタマリ(山山アートセンター代表 ・美術家 )
     武田 力(演出家・民俗芸能アーカイバー)

■聞き手:小森 耕太(認定NPO法人山村塾理事長)
     朝廣 和夫(九州大学大学院芸術工学研究院准教授/緑地保全学)


◾️全体進行:長津 結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院助教)

■募集要項

 対象者:里山保全や半農半アートに興味関心がある方

 定 員:30名

 受講料:無料

 使用アプリ:Zoom(事前にアプリをインストールしておくとスムーズです。)

 申込方法:事前申込制。以下のURLにアクセスし、申込事項に記入をお願いします。

      https://www.subscribepage.com/study-group_2nd

      申し込みいただいた方へ、前日までにURLをご連絡いたします。

      当日は、お知らせしたURLにアクセスし、受講してください。

 申込締め切り日:10月24日(日

 問い合わせ先:九州大学大学院芸術工学研究院社会包摂デザイン・イニシアティブ

        ソーシャルアートラボ 半農半アートプロジェクト

 Eメール: sal-cul@design.kyushu-u.ac.jp

■アクセシビリティ
 *当日は、音声を文字化するアプリ「UDトーク」を活用したリアルタイム字幕をご提供します。その他、当日の配慮についてご要望等がありましたら、可能な範囲で対応いたしますので、申込フォームの「ご要望欄」にお書き下さい。

■クレジット
主催: 九州大学大学院芸術工学研究院社会包摂デザイン・イニシアティブ
共催:認定NPO法人山村塾

■登壇者プロフィール
イシワタマリ(山山アートセンター代表・美術家)
1983年横浜生まれ、京都府福知山市在住。慶應義塾大学で「スピリチュアリティにまつわる社会学」を学んだのち、2007年から2009年までスペイン北部バスクやベルリンで絵画やパフォーマンス作品の創作活動を行う。結婚後、アートがほぼ誰からも必要とされていない地域社会の中で子育て生活をすることになり、2015年、「さまざまな人が力を持ち寄ってとにかく生きようとするプロジェクト、山山アートセンター」を立ち上げ。舞台は「このあたり」=京都府北部~広く山陰地域。2018年より高齢・障害・児童の複合福祉施設Ma・ RooTs(みねやま福祉会/宮津市)広報兼アートコーディネーター。

武田 力(演出家・民俗芸能アーカイバー)
俳優として欧米を中心に活動後、演出家に。過疎の進む滋賀県朽木古屋集落の六斎念仏踊りの復活/継承に関わるなど、民俗芸能の構造から現代社会を観客と軽やかに思考する作品を展開する。近年では、フィリピン・Karnabal、中国・上海明当代美術館の招聘を受け、作品を制作した。横浜市芸術文化振興財団2016, 2017年度クリエイティブ・チルドレン・フェロー、2019年度国際交流基金アジアセンターフェローにそれぞれ選定された。

小森 耕太(認定NPO法人山村塾理事長)
大学時代に山村塾の活動と出会い、2000年4月から山村塾事務局スタッフとして八女市黒木町に移住。以後、地域の農林家と連携し、里山保全活動、都市農山村交流活動を企画運営してきた。平成24年7月九州北部豪雨での笠原地区農地復旧、平成29年九州北部豪雨で被災した朝倉市黒川地区の支援など災害復興にもかかわる。

朝廣 和夫(九州大学大学院芸術工学研究院准教授/緑地保全学)
博士(芸術工学)。専門は緑地保全学。1993年九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業後、里地・里山の保全、都市緑地の保全等の教育研究を進める。平成24年7月九州北部豪雨の後に、「中山間地水害後の農林地復旧支援モデルに関する研究」を推進し、「災害後の農地復旧のための共助支援の手引き」を公開。中山間地の自然・生活の豊かさの保全には、アートが必要ではないか、という視点でソーシャルアートラボで活動中。

長津 結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院助教/アートマネジメント)
アーツ・マネジメントや文化政策に関する研究や実践を通じて、異なる立場の人々がどのように協働することができるのかを探求。ソーシャルアートラボで2016年から八女市黒木町笠原地区との協働により、アートプロジェクトの企画運営や奥八女芸農プロジェクトの立ち上げを行う。