activities|奥八女芸農学校

期間:2017年8月31日〜11月25日

 

会場:八女市黒木町笠原地区 ほか

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 8/31-9/2の三日間、八女市黒木町笠原地区でアート・サマーキャンプを行いました。台湾からソーシャリー・エンゲイジド・アートの第一人者であるウー・マーリーさん、京都からアーティストの小山田徹さんにお越しいただき、「共有」をテーマとするワークショップが実施されました。

 1日目のウーさんのワークショップは、ショウガとニンニクのテイスティングから開始。同じショウガでも、種類や加工の具合によって舌への刺激はまったく異なります。味わうことを根本的に問い直した後に、グループごとに料理を作る課題が出されました。味覚の共有は思いのほか難しそうでしたが、受講生たちは楽しそうに、クリエイティヴなメニューを次々と完成させました。

2017年11月25日(土)15:00〜
笠原交流センター えがおの森 体育館

 2日目は、SALのアーティスト、ジェームズ・ジャックさんによるワークショップで土への感覚を新たにした後、午後は小山田さんの焚き火ワークショップ。共に準備することで生まれる連帯感、火を囲むことで生まれる親密さは、日が落ちてあたりが暗くなるにつれて一段と強まっていきました。

 3日目はまとめのワーク。里山暮らしの体験とアート体験によって変化した感覚や気持ちをまずは共有しました。その後は、今後提案したい企画を構想。これまでの自身の経験と2日間の新たな体験を振り返って、12名の受講生全員が企画の種を出すことができました。

 今回のキャンプでお世話になったアーティストの方々、多大なサポートをくださったNPO法人山村塾の方々、地域の方々、本当にありがとうございました。これからおよそ2ヶ月半の期間、受講生が企画の種をアドバイザーとともに大切に育て、奥八女を面白くする企画に仕立てていきます。今後の展開もどうぞお楽しみに!

■講座趣旨

九州大学ソーシャルアートラボでは、アーティストと連携した地域づくりを学ぶ実践講座を開講しています。平成29年度は、八女市黒木町笠原地区を舞台に「奥八女芸農学校」を開校。

台湾、日本、アメリカのアーティストによるワークショップを体験し、そこから得られた知識をもとに企画を立案する実践型のプログラムを実施します。ここではアートを、作品やプロジェクトの制作を通じて、地域の中で人やモノによる新しい出逢いを生み出す「仕掛け」と捉えます。アートと農業の新しいつながりを見出し、ともに語り、聴き、味わってみませんか?

■この講座を通して学べること

 企画を立案するためには、何がやりたいか、ということ以上に、誰にその企画を届けたいのか、なぜ今それを企画する必要があるのか、実現に必要な物資や資金はどのように調達するのか、どのような人に協力してもらうか等を具体的に考えることが重要になってきます。企画を単なる思いつきではなく、その背景にある考え方や社会的状況を踏まえて、適切な形にデザインしていく必要があります。

 「奥八女芸農学校」には3つの段階があります。

a) サマーキャンプでは、人と自然とのつながりを強く意識した制作を行うアーティストのワークショップを体験することで、地域との関わり方についての新しい方法を体感していただきます。また、笠原地区のもつ地域課題を共有する時間や、企画立案のためのポイントを学ぶ時間も準備しています。

b) 企画立案の段階では、地域づくり、文化政策、アートマネジメントを専門とするアドバイザーと意見交換しながら、企画を練り上げていきます。基本的にはメールでのやり取りを想定しています。

c) 企画発表会では、立案した企画を発表していただきます。地域づくりに関する先進的な事例に取り組むゲストやアドバイザーとともに、その企画を今後どのように育てていくことができるのかを考える予定です。

 なお、この講座は企画の実現までをサポートするものではありません。ただし、企画の内容次第では、アドバイザーの持つそれぞれの現場やつながりを活かして、今後発展的に企画が実現できるようサポートする可能性があります。

■なぜ八女でやるのか?

 これまで九州大学大学院芸術工学研究院の教員や研究室では、福岡県八女市の方々と長い時間をかけた交流を行ってきました。中山間地域の里山や棚田の保全、さらには2012年に起こった水害からの復興などに、現地のNPOとともに取り組んできました。ソーシャルアートラボでは、2015年より八女市での活動をはじめました。2015年には地域のリサーチと企画構想のワークショップを行い、その成果をもとにして2016年には「FUKUOKA×YAME REMIX」というアートプロジェクトを企画し、アートバスツアーやアートウィークを実施しました。3年目となる今年度は、より地域の生活に密着した企画の構想を視野に入れた取り組みを行うべく、「奥八女芸農学校」を開校することになりました。

■こんな受講生をお待ちしております!

 「奥八女芸農学校」は、八女市黒木町笠原地区を舞台にした、アートと農に関する新しい企画を生み出すための講座です。アートに関する経験や知識、また農業に関する専門的な知識は必要ありません。地域の人々とつながり、地域の未来をともに考えることに意欲がある方、またそうした企画を主体的に構想できる方をお待ちしています。

■講師紹介

吳瑪俐

Wu Mali

大南信也

Shinya Ominami

デュッセルドルフ芸術アカデミー卒業後、1985年より社会と関わる芸術実践に関心を抱き、ジェンダーの視点から歴史的な語りを探求するインスタレーションに着手する。また、コミュニティと深く関わるプロジェクトも多数実施。最近の作品はグローバリゼーションへの応答としてエコ・フェミニスト的な展開を見せており、都市の環境と発展などに焦点を当てたものが多い。これまでにヴェネツィア・ビエンナーレ(1995/1997)、台北ビエンナーレ(1998/2008)、アジア太平洋トリエンナーレ(1999)、福岡アジア美術トリエンナーレ(2005)など多くの展覧会に出展。2016年、台湾ナショナル・アート・アワード受賞。

1953年徳島県神山町生まれ。米国スタンフォード大学大学院修了。1990年代初頭より神山町国際交流協会を通じて「住民主導のまちづくり」を展開。1998年米国発祥の道路清掃プログラム「アドプト・ア・ハイウェイ」を全国に先駆けて実施するとともに、1999年「神山アーティスト・イン・レジデンス」などのアート事業を相次いで始動。2007年神山町移住交流支援センター受託運営を開始し、2011年度には神山町史上初となる社会動態人口増を達成。2010年10月以降ITベンチャー企業等16社のサテライトオフィスを誘致。「創造的過疎」を持論にグローバルな視点での地域活性化を展開中。

小山田徹

Toru Koyamada

小森耕太

Kota Komori

美術家。1961年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学日本画科卒業。1998年までパフォーマンスグループ「ダムタイプ」で舞台美術と舞台監督を担当。平行して「風景収集狂舎」の名で様々なコミュニティ、共有空間の開発を行ない現在に至る。近年、洞窟と出会い、洞窟探検グループ「Com-pass Caving Unit」メンバーとして活動中。大震災以降の女川での活動を元に出来た『対話工房』のメンバーでもある。京都市立芸術大学教授。

1975年福岡生まれ。九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業。大学時代に山村塾の活動と出会い、2000年4月から山村塾事務局スタッフとして八女市黒木町に移住。以後、地域の農林家と連携し、里山保全活動、都市農山村交流活動を企画運営してきた。現在は、平成24年7月九州北部豪雨災害を受けた地域の復興を目指し、笠原棚田米プロジェクトの取り組みに力を入れている。

ジェームズ・ジャック James Jack

長津結一郎

Yuichiro Nagatsu

アーティスト。社会と環境に深く関わる制作を行なっている。主なグループ展に、Centre for Contemporary Artシンガポール、福岡県立美術館、アジアアメリカアーツセンター、瀬戸内国際芸術祭、Cheryl Pelavin Fine Art、釜山ビエンナーレシーアートフェスティバルなどがある。個展はSATOSHI KOYAMA GALLERY、TMT ART PROJECTS、TAMAギャラリー、Beppu-Wiardaギャラリー、ポートランドアートセンター、ホノルル美術館など。明仁皇太子奨学金受賞。現在は、九州大学ソーシャルアートラボのアーティスト特別研究員。www.jamesjack.org

九州大学大学院芸術工学研究院助教、ソーシャールアートラボ・コアメンバー。専門はアートマネジメント、芸術と社会包摂。学術博士(東京芸術大学)。異なる立場や背景をもつ人々がどのように協働することができるのか、研究/実践の双方からのアプローチを試みている。ワークショップの開発や協働の場づくりについても関心を寄せている。これまで関わった主なプロジェクトに「東京迂回路研究」「ご近所イノベーション学校」などがある。

■日程について

※合宿にかかる費用は当日現地でお支払いいただきます。ご用意いただきますようよろしくお願いいたします。

※小山田徹さんのワークショップは、雨天の際は内容を変更する場合がございます。ご了承ください。

※宿泊する施設は、男女別の大部屋です。布団はご用意しております。

※内容は変更する場合がございます。ご了承ください。

※企画発表会の会場は八女市内を想定しています。追って決定のうえご連絡いたします。

※申し込み締め切りは8月4日(金)23:59です。お間違いのないよう、ご注意ください。

※定員を超える応募があった場合には、受講の動機などを参考にして選考いたします。受講の可否は8月10日(木)までに本人にメールでお伝えいたします。

受付は終了いたしました。

Eメールでのお申し込みも受け付けております。

①氏名(フリガナ) ②電話番号 ③メールアドレス ④住所 ⑤所属 ⑥受講の動機(400字程度)

以上の事項をご記入の上、以下のメールアドレスにお送りください。

 

 

●お問い合わせ

九州大学ソーシャルアートラボ

 

 

九州大学大学院芸術工学研究院 ソーシャルアートラボ事務局

815-8540 福岡市南区塩原4-9-1

092-553-4552

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